●この映画は、戦後50周年を記念し、黒柳徹子さんの母親で現在エッセイストとしてまた、世界の子供たちを貧困と飢餓から救う為に世界的に活躍されている“チョッちゃん”こと黒柳 朝さんの自叙伝『チョッちゃん物語』(金の星社刊)をもとにアニメーション映画化されたものです。
●映画は、激動の時代を、妻として、母として、夫を愛し子供たちの健やかな成長を願い、どんな困難な時でも家族のきずなを大切にし明るく、たくましく生きてきた黒柳 朝さんの生き方をモチーフに「平和の大切さ」「生命の尊さ」を感動的に描きます。
●制作にあたって、監督のときたひろこを始めとしメインスタッフは総て戦後生まれの 女性が担当し、いつも前向きに生きてきた黒柳 朝さんのパワーを今日に受継いで行こ うという試みの映画でもあります。また、全編にわたってヴァイオリン演奏などによ るクラッシックや童謡なども挿入され美しい音楽も楽しめます。
彼女の名前は「チョッちゃん」。父の反対を押し切って、同じオーケストラの一員の黒柳守綱さんと結婚。家事も苦手で、おまけに貧乏でしたが、「徹子(トットちゃん)」や「明児」「紀明」も生まれ、チョッちゃん達5人は幸せいっぱい。
しかし昭和16年、ついに戦争が始まりました。食べる物も着る物もなくなり、状況はひどくなる一方。そして追い打ちをかけるような悲しい出来事が・・・。長男「明児」の病死。夫「守綱」の召集。父の死。青森県南部町への疎開。その時チョッちゃんママは心に誓います。どんなことがあっても子供達は守りぬいてみせると。
昭和20年敗戦。噂では守綱は戦死したらしく、洪水で疎開先も崩壊。命からがら戻った東京は、あたり一面の焼け野原。何もかも失い呆然と立ちすくむ彼女たち。その時向こうから歩いてくる人影が・・・。
いろいろなことがありました。しかし彼女は感じていました。家族が“支えあうもっともささやかな集まり”であるならば、今まさしく「私たちは家族である」と。
原作 黒柳 朝 / 監督 ときたひろこ / 企画 久保田正明 / 脚本 朝倉千筆・ときたひろこ /
作画監督・キャラクターデザイン 柳野龍男 / 撮影監督 野口 肇 / 美術監督 門野真理子 /
色彩設定 西 香代子 /音楽 朝川朋之 / 音響監督 斯波重治 / 編集 瀬山武司 /
アニメーション制作 トライアングルスタッフ / 製作協力 T&Kテレフィルム |